鉄道輸送 モーダルシフト
今日のYahoo!ニュースにこのような記事がありました。
要約すると、
自然災害やリーマンショック時を除いてJRのコンテナ輸送が増加中
増加の要因は
・トラックのドライバー不足
・モーダルシフトの潮流
JR貨物は全国の輸送網を活用し、災害時・平時問わず今後も輸送力を強化していく予定。
ざっとこんな感じ。
ではトラックから鉄道に切り替えるメリットとモーダルシフトとは何かを解説していきましょう。
トラックから鉄道輸送に切り替えるメリット
①中長距離のコスト減
一般に500キロを超える輸送の場合、トラックよりも鉄道での輸送のほうが輸送費、リードタイム(届くのにかかる時間)が安く、効率的となります。
トラックは場合長距離での輸送では帰り荷と呼ばれる往復で荷物を積むことで採算をとるようにしていますが、鉄道の場合には帰り荷を探す必要なく片道での利用が可能なため、コストがかからないようになっています。
②大量輸送
5t積載可能のコンテナ、通称ゴトコンと呼ばれる12フィートコンテナ(T11型PLを6枚)を130台連結させることが可能。つまり
車輛1両=5t×130台=650t
一度に最大650tもの輸送が可能であり、大型トラック65台分に相当する量を運ぶことが可能です。
③定時運行
日本の鉄道は約91パーセントが時刻表通りの定時で運行しており、渋滞などの影響がありません。このため時間通りの納品が可能となります。
各企業は鉄道輸送への切り替えを進めてサプライチェーンの最適化を推進しているため、JR貨物の年間取扱貨物量も増加しています。
モーダルシフトとは
モーダルシフトとは、トラック中心の輸送から、大量輸送が可能な船舶や鉄道輸送への移行のことです。
モーダルシフトを推進することで次のような問題を解決を試みています。
ドライバー不足への対応
船舶、鉄道の少ない労働力で大量輸送を行うことで、深刻化している長距離ドライバー不足の解消が見込めます。
環境負荷低減
トラックのCO2排出量と比較した場合、船舶では1/6、鉄道では1/11にまで削減することができるため、企業もCSR活動の一環として注目しています。
国土交通省を中心に、各企業はモーダルシフトを推進してクリーンな物流、より効率的なサプライチェーンを目指しています。
参考